YTsan2004-02-14

そもそも歌の歌詞なんか、っていうと乱暴だが、普通に音楽を聴いているときに一言一言を追っていく人は、特別なシチュエーションを除いて、そんなにはいないんじゃないだろうか。僕もそれは同じで、今日はたまたまいくつかのフレーズが耳に飛び込んで来て、それが心に引っかかったので、聴きなおして少し考えてみた。
最近、少し前にDMRのサイトで買ったdorlisというアーティストのSwingin’Streetをよく聴いている。僕が買ったのは6曲入りのアナログで、その倍くらい曲が入っているCDはもう少ししたら発売する。メロディーはポップでキャッチーな感じだけど、アレンジが古い日本のジャズっぽく、わりとラウンジ的な感じの仕上がりかな。わりと聴きやすいので何回か繰り返しかけていた。その中の「記憶の万華鏡」の歌詞は、
充電切れの合図 鳴るまで聞いていたい 
片道5時間のこの距離を埋めて
愛しくて愛しくて 頼りない電波が 
それだけが二人をつないでるの
という具合で、携帯電話世代の遠距離恋愛の歌か。それも現代っぽくていいところなんだけど、もうひとつ、彼の爪の形、手の握り方、キスの角度等を思い出すフレーズがある。親しい人同士って、こういう普段本人は意識しない特徴をどんどん把握していって、親密さの度合いを深めていくんだろうけど、こういうディテイルに凝った描写は結構好きかも。歌は結構悲しげなんだけど。