リバースとリバウンド

帰りの電車ではずっと目をつむって音楽を聴いていたところ、降りる駅が近くなったので目を開けると電車は満員、前の若い会社員のおにいちゃんが具合悪そうに「オレ、だめだよ」なんて酔ってグロッキーになっている。僕はすわっていたので、席を代わってあげようかなんて考えているうちに、彼が突然もよおして電車の中で盛大に戻した。吐瀉物は床に散乱し、跳ね返って僕のズボンにも少しついた。「もっと早く電車から降ろせ!」と、サラリーマンのおじさんが烈火のように怒っていた。大人気ない。