回転ずしともてなしの料理

週末あまり早く帰っても寂しいので、残業している部下を誘ってメシを食いに行った。野郎を連れて気取ったところに行っても仕方ないので回転ずしに行くことにした。こういうところでは部下の悩みを聞くのが普通のような気もするが、なぜか僕の方が結構愚痴る。そういう流れで明日車で実家に帰るという話をしたところ、部下が、自分の母親は自分が実家に帰ると必ずカレーを作ってくれるが僕にはそういうのはないかと尋ねてきた。僕は、実家に帰ると、うなぎとか、ステーキとか、エビフライとか、ステレオタイプの豪華料理が出てくるがそれが切ないのだ、と答えた。もてなしの料理はいかに気持ちをこめて作るかが大事で、高いものなら良いというものではないのではないかというのが僕の真意なのだが、部下は、「単純に息子が帰ってきて喜んでもてなしてくれているんでしょうから、素直に受け止めればいいんじゃないですか」と言った。僕は親にも多くを求めすぎていたのだなと気づかされた。