乱世のジャズ

「あと数年で資本主義は終わって、お金でモノが買えなくなりますよ。」
「花と水」ツアーのライヴ終盤のトークで菊地さんがこう言われました。確かに、クライスラーの破産法申請、フィアットとの提携による再建模索は、資本主義(=アメリカ)の落日を象徴するニュースなのかもしれません。変化の予感を前にして菊地さんは楽しそうでした。

クライスラーフィアットの提携が、ダイムラーとの合併と同様に失敗するに決まっているかどうか、一ビジネスマンとしての私の個人的見解はさておき、完全即興でつむがれる日本の官能的なジャズは、私の胸に複雑な感動をもって響いてきました。これまでの50年は世界はアメリカを中心に回ってきましたが、これからの50年はどうなるのでしょうか。いつだって歴史は動いているのですが、学校の勉強で暗記しなければならない大きな変化の時代になるかもしれません。