サイクル

ようやくまた週末がやってきて、緊張を少しほぐすことができる。労働日の間は段取りを組み立ててまた修正することの繰り返し。仕事の納期から逆算してスケジュールを立てているのだが、予想外の情報インプットがあったり、次々と他の仕事が入ってきたりして常にスケジュール修正を余儀なくされる日々。そんなとき、僕の頭の中では、いつになれば少し休めるかという時計がこのスケジュールと並行して回って安全弁の役割を果たしている。明日は週末、有休、定時退社日等々。週末のために働き、労働日のために休息をとる。いつ果てるかと知れない繰り返しの中で、主従の関係が時々分からなくなる。

一方、今住んでるマンションの前の公園にもサイクルがある。平日の朝8時15分頃には、集団登校の子供とそれを見送る母親が集まっている。公園に保母さんがピックアップに来るのを待っているのだ。もう少し遅く、8時20分頃には、マンションの前にタクシーが停まっている。誰かがタクシー通勤をしているようだ。また、夜になると、週に何回か定期的にヤンキーが集まって語り合っている。ヤンキーと言っても仕事を持って頑張っている素性の良い方々のようだが、いつ気が変わってオヤジ狩りに遭わないかとおびえながら横を通り過ぎている。
最近になって、休みの午後になると小学生の女の子たちがキックベースの練習をするようになった。監督のような指導をする人までついている。「ノーアウトランナー一塁よ〜!」、「は〜い!」という掛け声が休日の公園にこだまする。同じことの繰り返しは安定した生活のひとつの象徴であり、これらの風景ではまさにそう。